自家 NK 細胞療法とは何ですか?
自家NK細胞療法は、患者自身のNK細胞を利用した免疫療法です。NK細胞は自然免疫細胞の一種で、リンパ球の5~20%を占め、がん細胞を自然に識別・排除する能力を持ちますが、加齢と共に数や活性が低下することが知られています。この治療では、患者から採取したNK細胞を体外で培養・増殖させ、活性を高めた後に体内に戻します。これにより、体内のがん細胞に対する免疫力を高め、がん細胞の発生や増殖を抑制します。
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NK細胞の主な効果
NK 細胞(ナチュラルキラー細胞)は人体の自然免疫の中核を担う細胞で、主に3つの効果で健康を守ります
異常細胞を自動的に識別・排除。日本の認定培養技術により、細胞活性と数量が大幅に向上し、腫瘍に対する強力な防御力を 発揮します。​​
当療法は日本の再生医療規制を厳密に遵守し、専門の医療チームが実施します。
● 強力な抗腫瘍作用:
● 広範な適用性:
特定のマーカーを必要とする T 細胞療法と異なり、NK細胞は多くの腫瘍の発生や再発に効果が期待できます。​
● 免疫力の総合的向上:
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、腫瘍細胞を直接攻撃して破壊する働きだけでなく、免疫環境の改善にも寄与します。これにより、がん関連症状の緩和や生活の質(QOL)の向上も期待されます。
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NK細胞療法主な適応
● がんの発生、増殖リスクの低減
● 標準治療(手術・化学療法・放射線療法)終了後の、癌の再発リスクの低減
※:がんの予防を確約するものではありません。   
治療前に医師による診察や採血検査を受けていただきます。   
また、自己免疫疾患や血液腫瘍罹患歴などに該当する場合は、治療を受けられない可能性があります。
NK 細胞療法の手順
01 医師による適格性評価
専門医との治療適合性相談を実施し、インフォームドコンセントに署名いただきます。
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02 血液採取
末梢血を少量採取し、細胞培養のため研究室へ移送します。
03 細胞培養・活性化
無菌環境下で NK 細胞を増殖させ、完全な活性検査を実施します。
04 細胞輸注とフォローアップ
点滴による細胞輸注を行い、個別のフォローアップ治療計画を策定します